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 ドイツ、絶滅危惧種コウモリの保護プロジェクトを開始

発表日:2013.09.25


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、絶滅危惧種のベヒシュタインホオヒゲコウモリ(Myotis bechsteinii)を保護するプロジェクトの開始を発表した。このコウモリはヨーロッパの固有種で、EUも1992年に動植物生息地指令で保護対象に定めている。中央および西ヨーロッパに分布しているが、その多くがドイツに生息しているため、ドイツでは、保護への特別な責任を持つ種として指定し、連邦生物多様性プログラムで支援している。今回のプロジェクトに対し、BMUは約71万ユーロの予算を組み、連邦自然保護庁は専門的部分でサポートする。プロジェクトでは3年半をかけ、ライン・タウヌス自然公園でこのコウモリのコロニーを結び付けネットワークにする取組などが行われる。まずコウモリの生活圏を把握するため、樹洞内にある住みかを探し、樹洞内と生活圏の間の移動を、コウモリ探知機を使って観察するという。対象となる森林や果樹園は、ヨーロッパ・ヤマネコやクワガタムシなどの希少種をはじめ多様な生物群集の場であり、これらの保護にも役立つという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 絶滅危惧種 | 固有種 | 生息地 | 保護 | ヨーロッパ | コウモリ
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