ドイツの連邦環境省(BMU)と連邦経済協力開発省(BMZ)の発表によると、モロッコのワルザザートで、ドイツが総額1億1500万ユーロを融資する、世界最大の太陽エネルギー発電施設の建設が開始された。これは、モロッコの太陽エネルギー計画の実施と、年間23万トンとされるCO2排出削減を後押しするもの。ドイツは、30年来、再生可能エネルギーとエネルギー効率化の分野でモロッコを支援しており、両国は地域エネルギー基本計画の立案や、関連制度や法規則の整備でも連携してきた。今回建設される施設は、2020年までに2000メガワットの発電容量を実現するとしたモロッコの太陽エネルギー計画の第一歩。160メガワットの風力発電所の建設と併せて、2020年にはモロッコの電力供給の約半分を賄えるとしている。モロッコにとって化石燃料の輸入軽減や、将来性ある市場としての太陽エネルギーの導入の意義は大きく、ドイツ政府は太陽エネルギー発電のさらなる拡充を目指して、今後数年間で6億5000万ユーロの追加支援を行うとしている。