国際エネルギー機関(IEA)は、アイルランドのエネルギー政策の最新レビューを公表した。これによると、同国は2017年、全発電量の約25%を風力で賄っており、この比率はIEA加盟30カ国中で上位3番目である。さらに、風力・太陽光発電の65%を電力安全保障上のリスクなく取り込める状態であり、これは世界最高水準だという。ただし、同年の全発電量の70%は化石燃料が賄っており、また住宅のエネルギー需要の3分の2を占める暖房は90%以上が化石燃料を使用している(2018年)など、エネルギーシステム全体としては化石燃料依存度が高い。同国では、大幅な省エネが実現し、炭素税の導入や新築建物への再エネ導入義務付け等も行われているが、現状ではCO2削減と再生可能エネルギー普及の2020年目標を達成する軌道に乗っていないという。今後エネルギー消費量の増加が見込まれる中、IEAは、目標達成に向けた取組が急務だと指摘し、CO2削減の道筋や達成手段を定めること、炭素税制の改革及びインフラ投資の促進などを提言している。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) ニュース IEA アイルランドのエネルギー政策に関する最新レビュー(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 国際エネルギー機関 | 化石燃料 | エネルギー需要 | エネルギー政策 | アイルランド | CO2削減 | 電力安全保障 |
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