欧州委員会は、持続可能な製品・技術を促進する新たな行動パッケージを打ち出した。製品の環境性能(特にエネルギー効率)の改善とこうした製品の市場への浸透を目指すもので、様々な自主的・義務的取り組みが盛り込まれている。主な内容は、(1)新たな製品政策:エコデザイン指令の対象拡大、環境性能に関するパラメータ表示の幅広い製品への義務化、自主的なEUエコラベルの対象拡大、公共調達や財政的なインセンティブの提供、小売業フォーラムの設立、(2)より無駄の少ない生産の促進:資源効率性及び環境技術革新の促進・モニタリング等のための目標やツールの開発、EU環境管理監査制度(EMAS)の改定、環境産業のための政策立案、中小企業における環境性能向上、(3)国際的に持続可能な消費・生産:気候変動交渉の一環としての産業部門の協定づくり支援、優良事例の共有・促進、環境に配慮した製品・サービスの国際取引の促進等となっている。