欧州委員会は、「エコデザイン規則」に、電源変圧器のエネルギー効率最低基準を追加する。新基準の対象は、EU域内市場で新規に供用を開始する、送配電網または産業用の変圧器。特注品として製造されることが多い大型変圧器に、最低基準を初めて導入する。また、中型変圧器の最低基準は、世界の他の先進経済圏で導入済みの基準と同等とする。今回設定される基準は、費用効果が高く技術的にも実現可能で、投資回収期間は約8年とされている。第1次基準は2015年7月1日から施行し、2021年7月に基準強化を予定している。変圧器は一般に効率の高い機器だが、製品寿命が30年以上と長期に及ぶため、性能の低いモデルを市場から排除し、少しでも効率の高いモデルへの置換を促す。ヨーロッパの変圧器設置数は、2011年の360万台から2025年には約470万台に増えるとみられ、効率基準導入により、2020年以降、年間16テラワット時の省エネルギー(370万トンのCO2排出削減に相当)が見込まれる。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 省エネルギー | 欧州委員会 | エネルギー効率 | エコデザイン | 変圧器 | 送配電網 |
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