国連気候変動枠組条約事務局は、京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)を中南米で促進するため、ラテンアメリカ開発銀行の協力により、コロンビアの首都ボゴタに「地域協力センター」(RCC)を開設する。CDMは、途上国で実施される炭素排出削減プロジェクトによる削減分を、先進国の削減目標達成のために取引できる仕組みで、RCCは、このCDMプロジェクトの取組が遅れている地域に開設して、各国の政府やNGO、民間部門のプロジェクト実施を直接支援するもの。ボゴタRCCも途上国でのCDM活用を妨げてきた、資金や経験の不足などの障壁を取り払い、現地の状況に沿った支援を提供することにより、CDMプロジェクト件数の増加を目指す。既にアフリカのトーゴとウガンダ、カリブ海諸国のグレナダにRCCが開設されており、ボゴタは4カ所目となる。ボゴタRCCは中南米全域を担当するが、他地域のRCCとも連携をとって活動することになっている。