気候変動枠組条約事務局は、京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト登録数が81カ国5000件に到達したと発表した。CDMは、途上国の持続可能な開発に貢献すると同時に明確な温室効果ガス(GHG)排出削減効果を生むとされる。CDMに基づく認証排出削減量(CER)は、2012年9月にCO2換算で10億トン分を突破し、CERの売却による途上国の直接受益は95~135億ドルにのぼると推定される。同条約のフィゲレス事務局長は、「CDMは10年足らずで2150億ドル以上の投資を集め、市場経済的な手法が炭素の排出削減と持続可能な開発への民間資金誘導の有力な手段であることが明らかになった」と指摘した。また、2011年のCER価格の低下をめぐり、地球温暖化抑制のためのGHG排出削減目標達成にはまだほど遠いことから、締約各国は削減意欲をより高める必要があると強調した。条約の締約国会議では、2013年からの京都議定書第2約束期間においてもCDM等の市場経済的手法が引き続き重要な役割を果たすことを確認している。
情報源 | 国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC) プレスリリース(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 気候変動枠組条約 | CDM | クリーン開発メカニズム | 京都議定書 | 持続可能 | UNFCCC | 排出削減 | GHG | CER |
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