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 イギリス、食品の廃棄・ロス削減の現状と対策に関する研究優先分野を示す報告書を公表

発表日:2013.09.19


  イギリスの自然環境研究会議などが支援する「世界食料安全保障プログラム」(GFS)は、増大する食品廃棄物の問題に対処するため、今後の研究で優先すべき事項を示した報告書を公表した。この報告書は、広範な文献レビューを基に途上国と先進国における食品の廃棄・ロスの現状を独自に評価し、食品サプライチェーン全体(生産から加工・流通・消費まで)と家庭に関する対策として、今後の研究の優先事項を示している。GFS研究者によると、イギリスでは500万人超が極貧状態にあり、基本的食料の供給が日常の課題となっている一方、一日に1500万トンもの食品が廃棄されており(約半分は家庭の生ごみ)、食品システム全体で食品のロス・廃棄を減らすことは、世界の食料安全保障の向上を図るうえで極めて重要であるという。報告書では、研究の優先事項として、自動収穫・包装技術の改善、気象予報の向上、消費者の意識変容、家庭内の食品管理方法の改善と廃棄削減、微生物による腐敗プロセスの解明、サプライチェーンの経済分析などを指摘している。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 ごみ・リサイクル 環境総合
キーワード 途上国 | イギリス自然環境研究会議 | NERC | 食品廃棄物 | 先進国 | 食料 | サプライチェーン | 食品ロス
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