海外ニュース


 建物エンベロープの改良で大幅なエネルギー消費の削減が可能、国際エネルギー機関が報告

発表日:2013.12.18


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界の電力使用量の半分以上を占め、省エネルギーが課題となっている建築物の分野で、「エンベロープ」の改良によって総エネルギー消費量を約20%削減できるとする報告書を公表した。建物エンベロープ(外皮)とは、壁、窓、ドア、屋根、床など、建物の内と外の熱を遮る構造物をいう。報告書は、エンベロープの省エネルギー性能を高める高性能薄型断熱材、低放射3層ガラス窓、気密性向上等の新技術を分析し、これらの普及に必要な投資や政策、規制等を挙げて、建物の建設・改修の新たな道筋を示す。今後世界人口が増加する中で建築物のエネルギー消費を抑制するための長期的な対策も提案する。例えば、反射型の屋根や壁、屋外の日除け、新型の窓の塗膜やフィルム等の安価な対策によって、冷暖房負荷を40%以上削減できるという。さらに、建物の新築が増える新興経済圏には、政策によってゼロエネルギー住宅のコスト削減、最適な技術や製品の普及を進め、先進諸国には、既存建物のエネルギー消費を75%削減するための大改修を促すよう提言している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 省エネルギー | 建築物 | 冷暖房 | 国際エネルギー機関 | IEA | 断熱材 | 外皮 | 反射 | エネルギー消費
関連ニュース

関連する環境技術