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 国際エネルギー機関、今後数十年間にエアコン需要が急増すると予測

発表日:2016.08.24


  国際エネルギー機関(IEA)は、今後数十年間に世界の冷房の需要が急増すると予測した。空間の暖房および冷房システムは、世界の建物におけるエネルギー消費の約40%を占めており、今後、新興国と途上国では空間冷房が80%以上増加すると見込まれている。増加の大部分は都市に由来し、2050年までに温暖化を2度に抑えるIEAのシナリオでは、都市は冷房システムにおけるエネルギー消費削減の85%近くを担う必要がある。OECD諸国では現在の空間冷房需要の大部分はサービス部門に由来している。一方、非OECD諸国では都市部で2050年までに新たな世帯数が9億以上増加すると予測されており、住宅の冷房システムにおけるエネルギー消費が急増するという。IEAは、効率的な建物外面や設備技術によって、冷房需要を削減する建物エネルギー基準を施行することが有効だと指摘。建物で自然換気および夜間の換気を活用できる可能性もあり、この種の革新によってエネルギー投資の必要性を軽減しつつ、快適な居住環境を実現できるとしている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード OECD | エアコン | 国際エネルギー機関 | IEA | 冷房 | 建物 | エネルギー消費
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