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 アメリカ環境保護庁、石炭燃焼残渣のコンクリート・石膏ボードへの利用は適切と評価

発表日:2014.02.07


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、固化した石炭燃焼残渣(CCR)の利用法について新たに評価方法を開発し、現在主流となっている2つの利用法を評価した結果を公表した。2つの利用法とは、セメントの代わりに石炭灰をコンクリートに混ぜる方法と、石膏ボードにおいて天然石膏の代わりに排煙脱硫石膏を使う方法である。評価の結果、EPAは、これらが天然の材料と同等であるか、EPAの健康・環境基準を満たすことから、2つのCCR利用法は適切であるとの結論を示した。CCRは、発電や産業用のボイラーで石炭を燃やす際に発生する。発生するCCRの半分強は埋立処分か貯留場保管となるが、残りの一部はこの2つの方法によってすでに有効利用されている。固化によるCCR再利用とは、石膏ボード、コンクリート、屋根材、煉瓦などの製品に固めた状態のものをいう。EPAは、こうしたCCRの利用は、貴重な資源を節約し、コストを削減するほか、温室効果ガスの削減など環境を守る効果も高いとしている。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード コンクリート | 排煙脱硫 | 石炭灰 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 残渣 | 再利用 | 石膏ボード | 有効利用 | CCR
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