アメリカ環境保護庁(EPA)は、農務省や畜産業者らとともに、家畜の糞から栄養素を回収し再利用する安価な技術を開発するコンテストを開始すると発表した。畜産業では家畜の糞が毎年10億トン以上発生する。糞には植物の生育に必要な窒素やリンが含まれるため、これを抽出して農家が有効活用すれば、環境と経済の両面にメリットがある。コンテストは栄養素を回収する既存の基礎技術の効率を高め、製品価格を引き下げる応用技術の開発を競うもので、コンセプトの設計から実用化に向けた酪農家のパイロット事業での利用まで、4次にわたって審査が行われる。2015年11月応募開始の一次審査はアイディア概要の書類審査で、これを通過すると、賞金と投資家サミットへの招待を受け、以後の課題へ進める。最終審査結果は2017年1月に発表予定で、受賞技術は農場での実証パイロット事業に利用されるという。コンテストの協賛者には、養豚業、酪農業などの農業団体のほか、大学や環境NGOなど環境や科学の専門家も加わっている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | リン | アメリカ環境保護庁 | EPA | 廃棄物 | 窒素 | 再利用 | 畜産 | 家畜排せつ物 |
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