アメリカ環境保護庁(EPA)は、同農務省及びオハイオ州立大学と共同で、シリカを主成分とする使用済み鋳物砂(鉄・鋼・アルミ鋳造による)の再利用に関し、土壌に関連した特定の利用(改良土・鉢植え用土・路盤材への利用)は人の健康や環境に有効であるとするリスク評価を公表した。この評価によると、砂に含まれる成分でEPAが定める健康・環境基準値を超えるものはないうえ、現行の使用率で上記用途に再利用した場合、年間で800世帯分の電気使用量節約、自動車840台分のCO2排出削減、780万ガロンの節水になるという。EPAは、鋳造所と鋳物砂のリサイクル業者に、州の有効利用・廃棄物管理プログラムとの整合性や、砂の化学・物理的性質と州の諸基準(環境基準・工学的性能基準など)との適合性を確保するため州規制を確認するよう促している。使用済み鋳物砂などの工業原料の有効利用は、気候変動・大気質対策や、州・部族・地域の連携強化、コスト低減、持続可能な未来への取組で大きな機会をもたらすとEPAは期待を寄せている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 地球環境 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | アメリカ環境保護庁 | EPA | 土壌 | アメリカ農務省 | オハイオ州立大学 | 再利用 | リスク評価 | シリカ | 鋳物砂 |
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