ドイツ連邦環境省は、連邦生物多様性プログラムの一環として、アカトビを対象とした新しい保護プロジェクトを実施すると発表した。アカトビは主として欧州に生息し、特にドイツでは世界の個体数の半分以上が繁殖している。しかしそのドイツでも、生息地の農地化などによって近年は減少傾向にあるため、2020年までに再び個体数を増加させるという。具体的には、国内11か所にプロジェクト地区を設定し、アカトビが餌を確保しやすい農地や草地を拡大し、畑野菜や苜蓿(アルファルファ)などの栽培を促進する。またアカトビが繁殖に使用する樹木の植林等も行う。連邦環境省は、これらの措置は、アカトビはもちろん他の猛禽類にとっても生息しやすい環境の整備につながるとしている。プロジェクトには、連邦環境省が180万ユーロを支援し、連邦自然保護庁が専門的サポートを行うほか、ドイツ景観保護同盟(8つの州にわたる個別活動の取りまとめ)、ドイツ野生動物財団(広報活動)、ドイツ鳥類植物連合(実施される保護措置の評価)等が参加する。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | ドイツ連邦環境省 | 生息地 | 農地 | 保護 | 猛禽類 | BMUB | アカトビ |
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