欧州委員会共同研究センター(JRC)は、欧州環境庁(EEA)、世界保健機構(WHO)と協力し、気候変動が欧州の自然環境や人間活動に及ぼす影響について報告書を公表した。報告書は気候変動による影響の概要や適応策を示し、欧州で最も被害を受けやすい地域を強調。また、(1)自然災害の激化・頻繁化への備えに関する課題の評価、(2)地域的な気温上昇により、地上レベルのオゾン濃度の低下が予想より遅れていること、(3)異常気象による農業収穫高への深刻な影響、水需要の増加による他部門との競争激化、(4)気温上昇と降水量の異常な増加による土壌中の炭素ストックの減少、土壌炭素プールからのCO2排出量の増加、(5)大半の森林で、20世紀初頭と比べて成長が早まり、気候変動の恩恵を受ける種もあるが、他の種には悪条件となり、植物分布が変化すること、(6)火災の広域化、増加、火災シーズンの長期化等を指摘し、全ての自然区分、社会部門が気候変動の影響に脆弱だとした。
情報源 | 欧州委員会共同研究センター(JRC) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会共同研究センター(JRC) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 欧州環境庁 | EEA | WHO | JRC | 欧州委員会共同研究センター | 自然環境 | 人間活動 | 世界保健機構 |
関連ニュース |
|