欧州環境庁(EEA)は、ハイドロフルオロカーボン(HFC)などのフッ素化ガスの欧州における2014年の生産、使用、輸出入、処分に関する報告書を公表した。フッ素化ガスはオゾン層破壊物質の代替として様々な製品で使用されているが、温暖化効果が高いことから気候変動の大きな要因となる。こうした中、欧州ではフッ素化ガス排出量を2030年までに2010年比で3分の2削減することを目標に、2015年から新しいフッ素化ガス規則が導入されている。今回発表された報告書によると、2014年のEUにおけるフッ素化ガスの排出量は1990年比で60%近く増加し、CO2換算トンで測定した場合、温室効果ガス排出量の約2.5%に相当するという。主要なフッ素化ガスであるHFCの輸出入は2013年から2014年にかけて輸入が95%、輸出が22%増加した。また、2014年のHFCの市場流通量は61%増加した。この主な理由としては、HFCの段階的削減が予想される中で企業が備蓄に動いたことが考えられるという。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 気候変動 | 温室効果ガス | オゾン層 | 欧州環境庁 | EEA | HFC | 破壊物質 | ハイドロフルオロカーボン | 代替物質 | フッ素化ガス |
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