欧州環境庁(EEA)は、EUにおける2015年のフッ素化ガス(Fガス)の生産、輸出入、供給は引き続き減少したと報告した。生産量は5%減少(地球温暖化係数GWPを乗じCO2換算した値で)、輸入量は例外的に高かった2014年と比べ約40%減少(重量、CO2換算とも)、輸出量は重量で2%減少、CO2換算で1%減少、供給量は約24%減少(重量、CO2換算とも)した。Fガスは主に建物や自動車の冷暖房機器で使用されているが、温室効果が高く、その削減は気候変動の緩和に不可欠とされている。EUはFガス排出を2030年までに2010年比で3分の2削減するという目標を設定している。GWPを加味したEUの全温室効果ガス排出のうちFガスの占める比率は2014年に3%だったが増加傾向にある。EUは、EU市場でのハイドロフルオロカーボン(HFC)の取引を段階的に制限し、2030年までに基準の21%まで削減する新たな措置を導入しており、他の措置も併せFガスの使用と排出は今後大幅に減少すると見込まれている。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 気候変動 | 欧州環境庁 | EEA | 排出削減 | HFC | 地球温暖化係数 | ハイドロフルオロカーボン | フッ素化ガス | GWP |
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