中国環境保護部は、2014年上半期の省・自治区・直轄市の主要汚染物質総排出量に関する公報を発表した。この公報によると、同期間の化学的酸素要求量(CODcr)は1172万2000トン(前年比2.26%減)、アンモニア(NH3-H)排出量122万5000トン(同2.67%減)、二酸化硫黄(SO2)排出量1037万2000トン(同1.87%減)、窒素酸化物(NOx)排出量1099万5000トン(同5.82%減)であった。中でもNOxは第12次五カ年計画期間で最大の減少幅となり、同計画で全汚染物質について定めている削減目標の達成に向けて基礎固めができたという。また、公報はこうした背景として、市の廃水処理能力の向上、製紙・印刷・染色の主要事業に対する高度廃水処理・再利用技術の提供、脱硝装置付き火力発電所の拡大・脱硫装置の能力向上、発電所や鉄鋼業等における脱硫装置の設置拡大、家畜家禽飼育場の廃棄物処理・資源利用設備の改善、黄色ラベル車・老朽車・中古車の廃止等を報告している。