ドイツのガブリエル環境大臣は、ラドルフツェルで実施されるゼロエネルギー建築計画に対し、環境イノベーションプログラムから43万5000ユーロを補助すると発表した。この事業は、古い給水塔を省エネ型建築基準(パッシブハウス基準)に基づいて、商業目的で使用できるよう改築するもの。この給水塔は生乳工場の貯水のため、ボーデン湖畔に建設されたが、1979年に工場が閉鎖され、建物の崩壊を防ぐために改築する。改装後は、オフィスや会議室、レストラン等を備えた建物に生まれ変わる予定。建物内の換気や冷暖房、給湯、照明、エレベーター、補助電源等に必要なエネルギーは、ソーラー発電、太陽熱利用設備、小型風力発電設備等を導入してカバーする。この改築により、CO2排出量を年間約36トン削減できる見込み。ガブリエル大臣は、今回の計画は、古い建築物が優れた省エネ建築に生まれ変れることを示す良い見本であり、今後多くの改装計画がこれに続くことを望むと期待を示した。