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 栄養塩類管理に関するパートナーシップ、環境中の過剰な栄養塩類を減らす取組を推進

発表日:2015.02.20


  国連環境計画(UNEP)の「栄養塩類の管理に関するグローバル・パートナーシップ(GPNM)」は、環境中の窒素やリンなどの栄養塩類を削減するための取組を進めている。湖沼などで栄養塩類が増加して藍藻類が大量発生(藻類ブルーム)すると、有毒のミクロシスチンを生成することがある。これは家畜などを死に至らしめるだけでなく、人々の健康被害(肝機能の異常や下痢など)の原因にもなる。食料生産など社会の発展を妨げずに環境中の過剰量を削減するには、栄養塩類の効率的利用に向けて各国政府や利害関係者を動かす戦略的かつ国際的な取組が必要になる。GPNMは、各国政府や国連機関、民間企業が共通の課題を設けるためのプラットフォームを提供し、優良事例や統合評価の主流化を図ることで、栄養塩類に配慮した政策決定や投資の促進を目指す。アメリカでは、いったん収まったエリー湖の藻類ブルームがこの10年間で再び増加しているほか、2014年には国内の10エーカー以上の湖沼12万3000のうち3分の1以上で有害な藻類が発生し、深刻な環境問題となっている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース 「栄養塩類の管理に関するグローバル・パートナーシップ(GPNM)」(PDF)
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 水・土壌環境 環境総合
キーワード リン | 国連環境計画 | UNEP | 藻類 | 窒素 | 栄養塩類 | ミクロシスチン | GPNM
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