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 アメリカ海洋大気庁、東海岸での有害藻類の異常発生について原因究明へ

発表日:2009.09.16


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)はウッズホール海洋研究所に対して、窒素やリンがどのようにアメリカ東海岸の赤潮を増加させるかを調べる研究事業(3年間で50万ドル)の一部(12万ドル)を提供した。ホタテ漁や沿岸の生物生息地に大きな損害を与えている東海岸沿いの赤潮、藻類の一種の異常発生に焦点を当て、ゲノム技術を用いて栄養分が赤潮を発生させるメカニズムや赤潮の発生期間への影響を調査する。赤潮は無機窒素の供給が減った時に起こり、その原因は有機リン・窒素などの過剰な増加によるものと考えられている。どのような栄養条件が藻類を繁殖させているのか分かれば、赤潮の発生の予測・防止に役立つ。また、藻類の遺伝子連鎖が把握できれば、細胞の遺伝子が状況の変化によってどう変化するか観察することができる。ニューヨーク環境保護庁の海洋生息地保護主任はこの研究事業について、現在ニューヨーク州が河口の栄養分管理戦略を策定しているところで非常にタイムリーであり、事業で得られる情報は河口の栄養基準を決定するのに必要なものだと期待を示した。

情報源 アメリカ海洋大気局(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気局(NOAA)
分野 水・土壌環境
キーワード NOAA | リン | アメリカ海洋大気局 | 藻類 | ゲノム | 窒素 | 東海岸 | 赤潮 | 遺伝子 | 生物生息地
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