アメリカの生物学者、生物多様性がもたらす水質浄化作用を実証

発表日:2011.04.06

アメリカのミシガン大学の生物学者は、生物多様性がもたらす水質浄化作用の仕組みを実証する研究結果を発表した。これまで、生物多様性は様々な恩恵をもたらすといわれながら、その多くは科学的データで立証されたわけではなかった。今回の研究では特に、藻類の多様性が河川の窒素汚染の除去に役立つ仕組みを実証するための実験を行った。まず、自然の河川に見られる様々な速さの水流を真似た、150のモデル水路を作り、そこに1~8種の藻類を育てて、水質低下の主因とされる過剰窒素(硝酸塩)の除去能力を測定した。その結果、硝酸塩の除去は藻類種が多様であるほど増加し、藻類8種の場合では藻類1種のみと比べ平均4.5倍の速さで硝酸塩を除去したという。各種藻類は、水流の速さ等の環境条件に応じてそれぞれの生息適地を獲得するため、藻類の種数が増えると河川における藻類の地理分布が拡大し、水質浄化能力が増すという仕組みが今回明らかになった。この結果は、現在進行している大量絶滅が人類に与える悪影響を裏付ける科学的証拠になるとしている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード 生物多様性 | 水質浄化 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 河川 | 藻類 | 窒素 | 生息適地 | 硝酸塩 | 科学的根拠
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