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 国連環境計画、世界的なリン問題を解決することで食糧安全保障の実現とリン汚染の削減を目指すと報告

発表日:2021.01.04


  国連環境計画(UNEP)は、世界のリン循環が壊れているとして、作物の収量を増やすために世界中で使われてきた窒素、リン、カリウムを含む合成肥料の過剰使用を防ぎ、湖や川、沿岸の富栄養化を防ぐ必要がある一方で、農家が食糧需要を満たすのに十分な量のリンを利用できない地域もあるとして、リンのリサイクルによってすべての人々に十分な食糧を確保する必要があると報告した。リン鉱石は、合成肥料を製造するために容易に入手できるリンの主な原料であり、第二次世界大戦以降、大量に採掘されてきたが、産地に地政学的な制約があるため、需要の増加、埋蔵量の減少が複合的に影響して、世界市場におけるリン肥料の生産と供給が大幅に減少する可能性があると警告した。このため、リンのリサイクルを増やすことは、食糧安全保障を向上させると同時に、環境への影響を軽減することにつながる。

情報源 国連環境計画(UNEP)ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 ごみ・リサイクル 水・土壌環境 環境総合
キーワード リン | 国連環境計画 | 窒素 | リン鉱石 | カリウム | 食糧安全保障 | リン問題 | リン汚染 | 合成肥料 | リン肥料
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