国際エネルギー機関(IEA)は、世界のエネルギーに関する豊富なデータを可視化する双方向型ツール「エネルギー・アトラス」をウェブ上で公開している。これは、1973~2012年のIEAの統計に基づき138カ国の詳細なデータを、電気、石炭、天然ガス、石油、再生可能エネルギー、エネルギーバランス、エネルギー指標、燃料燃焼によるCO2の排出、の8つのカテゴリーに分け、40種の地図で示すもので、利用者はさまざまなデータをカスタマイズして各国のデータを比較し分析することができる。たとえば、エネルギー指標では、エネルギーの総生産量・自給率・強度を、エネルギーバランスでは、総供給量・総消費量・部門別消費量などのデータを地図で示している。IEAは、2014年に各国の40年間のエネルギーバランスの進化を表したサンキーダイアグラム(工程間の流量を表現する図表)を公開しているが、政策決定者などの利用者から世界のエネルギー状況の地図化や各国の比較を可能にするためにさらなる可視化が求められていた。