国際エネルギー機関(IEA)は、世界の発電所からの炭素排出削減の動向を分析し、低炭素型発電への移行は見られるが、温暖化を2℃未満に抑えるという気候目標達成にはこの動きをさらに加速する必要があると報告した。特に途上国や新興国では、安価だが非効率な旧式の亜臨界圧石炭火力発電所が今も新設されているという。発電のCO2排出量(kg/MW時)は、亜臨界圧石炭火力発電所は1000弱、新型の高効率石炭火力発電所でも約800だという。天然ガスタービンは約350、炭素回収設備付きの石炭発電所は約130、再生可能エネルギーは0となる。現在の全発電所の平均は500強であり、2030年代後半までに世界平均で100まで引き下げる必要があるという。IEAの世界のエネルギー投資に関する報告書2016年版によると、幸い、再生可能エネルギーへの投資が約2900億ドルになるなど、低炭素型発電への投資の転換が進んでいる。しかしIEAは気候目標の達成のためには、2020年台半ばまでにエネルギー効率、再生可能エネルギー、その他の低炭素技術への投資を著しく増やす必要があるとしている。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2排出量 | 国際エネルギー機関 | IEA | 排出削減 | 炭素 | 発電所 | 火力発電所 | 低炭素型 |
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