アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立環境情報センターは、世界の気候情報をまとめた月次報告書で、2015年6月の世界平均気温が6月としては1880年の観測開始以降最も高く、2015年前半(1~6月)の平均気温も上半期の最高記録を更新したと発表した。具体的に同年6月は、陸海の世界平均気温が20世紀の平均を0.88℃上回り、過去最高だった2014年の記録より0.12℃高かったという。地表気温と海面温度がいずれも6月としては最も高く、それぞれ20世紀の平均を1.26℃、0.74℃上回った。2015年前半の平均気温も20世紀の平均より0.85℃高く、地表気温・海面温度ともに過去最高だった。また6月の平均海氷面積について、北極では1981~2010年の平均に比べ7.7%縮小し、6月としては観測史上3番目の小ささとなる一方、南極では7.2%増で史上3番目の大きさとなった。NOAAでは、この月次報告書をはじめ、政府や企業、学界、一般市民が十分な情報を得た上で意思決定できるよう様々な気候サービスを提供している。