アメリカ海洋大気庁(NOAA)気候データセンターは、9月の全球地表面・海表面の温度を公表し、1880年以降、2番目の最高気温となったことを明らかにした。全球地表面・海表面の温度は20世紀の平均温度15℃より0.6℃高く、地表面の温度は12℃から1.75℃高かった。カナダからアメリカ北・西部、欧州、アジア、オーストラリアなど幅広い地域で、通常より気温が高い状況が続いた。また、世界の海表面の温度は、9月としては5番目に暖かく、20世紀の平均温度16.2℃を約0.5℃上回ったが、南極海南部、アラスカ湾では平均よりも気温が著しく低かった。この他のポイントとしては、北極の海氷面積が9月としては観測史上(1979年以降)3番目に小さかったこと、他方、南極の海氷面積は、9月として史上3番目に大きかったこと、フィリピンなどを襲った台風ケッツアーナが2009年中2番目に被害の大きい台風となったことなどが挙げられている。