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 アメリカ海洋大気庁等の研究者、海底火山のCO2によるサンゴから藻類への生態系変化を発見

発表日:2015.08.10


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)とマイアミ大学の研究者らは、CO2を放出する太平洋の海底火山付近でサンゴ群落が藻類に置き換わる様子を記録し、報告した。研究は、CO2濃度が高く、乱獲や陸上由来の汚染がほとんどない、北マリアナ諸島の無人火山島付近で実施された。海中にCO2の影響を持続的に測定する装置を設置したところ、火山噴気孔付近のCO2濃度の高い場所でサンゴが減少し、藻類が増えることが判明したという。人間活動によって排出される大量のCO2を海が吸収すると海洋が酸性化し、サンゴの骨格形成がむずかしくなる結果、サンゴが他の動植物に駆逐されると予想されているが、海洋酸性化によるこうした劇的な生態系変化についての現場の証拠が得られたのはこれが初めてだという。健全なサンゴ礁は、魚の餌と隠れ場所を提供する豊かな漁場であり、観光を支え、海岸線を嵐から守っている。今回の研究結果は、サンゴ礁が提供するこうした便益と種の多様性の喪失という荒涼たる未来を予感させるという。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード CO2 | 生態系 | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 藻類 | 海洋酸性化 | 海底火山 | サンゴ | マイアミ大学
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