アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、海洋酸性化が経済的、生態学的に重要な海洋生物や沿岸生息域にいかに悪影響を及ぼしているかを研究するカリフォルニア州、テキサス州、メリーランド州の3大学(3プロジェクト)に計130万ドル超を助成すると発表した。気候変動がもたらす海洋酸性化(大気中のCO2濃度増加による海水酸性度の上昇)は、生息地としての海や海洋生物の食物網等を大きく変え、カニや牡蠣など商業的に重要な生物種に直接、あるいはサンゴ礁・海草等への影響を介して被害をもたらすことが懸念されている。海洋酸性化の主原因は大気中のCO2濃度増加であるが、沿岸水では陸地から流入する淡水や窒素肥料等の栄養塩も一因となり得るという。今回の助成金による研究で、海水の化学的変化のあり方や海洋・沿岸域の生物・生態系への影響が明らかになり、NOAAの海洋酸性化への対応力が強化されるという。資金提供はアメリカ政府の海洋政策に基づき、NOAAの国立沿岸海洋科学センター(NCCOS)と海洋酸性化プログラムの連携で実施される。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 海洋生物 | 生態系 | NOAA | 気候変動 | アメリカ海洋大気庁 | 栄養塩 | 生息地 | 海洋酸性化 | 環境影響 |
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