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 人間起源の温室効果ガス排出増でも半分を地球の生態系が吸収、アメリカ海洋大気庁が発表

発表日:2012.08.01


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、人間活動起源の温室効果ガス排出量は増加したが、依然としてその半分を、地球の海洋、森林その他の生態系が吸収していると発表した。植物と海洋はCO2の自然吸収源とされるが、近年、これらの吸収能力が排出量の増加に追い付けなくなり、大気中のCO2の増加や気候変動の影響が予想より早く発生するおそれがあると指摘されていた。しかし、NOAAとコロラド大学の研究者らが1960年から2010年までの地球上のCO2の測定値を分析したところ、予想より早い変化は見られず、各国のCO2排出インベントリ等と比較すると、地球の海洋と生態系が温室効果ガス排出量の約半分を吸収していると考えられるという。しかし、残りの半分は大気中に蓄積し続けて地球温暖化を加速すると考えられ、研究者らは、海洋酸性化等により吸収力は徐々に低下すると予想している。また、今回の分析から、地球上の生態系が大気中CO2を除去するプロセスがまだ十分に理解されていないことが明らかになったため、その解明が急がれるとしている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 生態系 | NOAA | 地球温暖化 | 森林 | 気候変動 | 温室効果ガス | アメリカ海洋大気庁 | インベントリ | 海洋酸性化
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