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 アメリカ国立科学財団、複数領域にまたがる生物多様性研究プロジェクトに助成金を拠出

発表日:2015.09.15


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、地球上の生物多様性に関する10件の研究プロジェクトに計2300万ドルの助成金を提供すると発表した。これらのプロジェクトの特徴は、単一の分類群や生態系に焦点を当てる従来型の生物多様性の研究とは対照的に、生物多様性の機能、遺伝、系統分類といった複数の側面を統合することにあるという。また、これらの研究は、生物多様性についての知識を拡充するだけでなく、農業、燃料、工業、健康に関して著しい進歩をもたらすことが期待されている。例えば、生物多様性が低下すると病原菌が増加するなど、人間の健康に悪影響があることが判明している。また、繊維や染料など多くの工業原料が生物多様性に由来しており、経済的持続可能性も生物多様性に依存している。研究プロジェクトのテーマには、深海における有櫛動物の多様性、地球規模の生物多様性ホットスポットにおける地衣類、海洋の酸素欠乏領域における懸濁粒子および沈降粒子に生息する細菌群集などがある。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 細菌 | ホットスポット | 地衣類 | 遺伝 | 系統分類
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