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 アメリカの森林生態学者ら、植物の多様性が生産性維持に不可欠との研究結果を発表

発表日:2012.05.03


  アメリカの森林生態学者らは、植物の多様性がその生態系の生産性に及ぼす影響を長期的に調べた研究の成果を『サイエンス』誌に発表した。これは、ミネソタ州にある、国立科学財団(NSF)の長期生態学研究(LTER)区域における14年の実験結果をまとめたもので、この種の実験では最も長期にわたるものだという。同実験では、植物種の多い区画において、年を追うごとにどの植物も土壌肥沃度の向上やバイオマス発生量の増加に寄与するという結果が得られた。このことから、植物種にはそれぞれ、生産性の高い生態系を維持するうえで果たす役割があり、長期的には特にそれが顕著となることが示されたという。また、過去の2年程度の短期実験ではわからなかったこと、つまり多様性の消失が生態系に及ぼす影響はこれまで考えられているよりも複雑かつ深刻で、予測できないものであることが示され、長期的研究の重要性も明らかになったという。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | アメリカ国立科学財団 | NSF | バイオマス | 土壌 | 植物 | 生産性 | 生態学 | 森林生態系 | 肥沃
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