欧州環境庁(EEA)は、欧州の海洋生態系保護のこれまでの取組の成果と今後の課題を分析した報告書を公表した。欧州の海洋では、生息地の減少、資源の過剰利用、外来種の移入、汚染、気候変動などにより生態系が脅かされている。こうした中、EU加盟国は重要な海域で海洋生態系を保護するため、海洋保護区(MPA)ネットワークを設けている。報告書によると、2012年末までに欧州の海洋の5.9%が保護対象に指定された。特に、「ナチュラ2000」ネットワークは、欧州23か国の海域における危機に瀕した多数の生物種と生息地を対象とし、効果を上げているという。しかしその一方で、現在のMPAネットワークは保護が必要な地域を代表しているとも、生態学的に一貫性があるとも言えず、その設計、管理、評価をより全体的な手法で実施する必要があるという。EEAは、欧州の海洋における現行法の実施を改善し、より効果的に管理することで、MPAネットワークは欧州の海洋全体にわたってみられる変化を食い止める重要な役割を果たしうるとしている。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 欧州環境庁 | EEA | 海洋保護区 | 生息地 | 海域 | 海洋生態系 | 生物種 | ナチュラ2000 |
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