フィンランド政府は、遺伝資源へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分に関する法律の政府案を承認した。同国はこれまで遺伝資源へのアクセスを取り扱う法令がなかったが、この法案が承認されれば、遺伝素材の保全や提供者と利用者の間での衡平な利益配分を定める名古屋議定書を批准することになる。この法律は、フィンランド国内の動植物や微生物由来の遺伝資源、及び遺伝資源に関連する先住民族サーミの伝統的知識に適用され、これら遺伝資源の研究開発目的での取得には許可を必要とせず、比較的自由に利用できるものとしている。また、他国の法律で許可を要する遺伝資源の取得の場合には、遺伝資源及び先住民の伝統的知識を国内で輸入、利用する場合にもこの法律が適用される。さらに、遺伝資源に関連するサーミの伝統的知識のデータベース化も推進するとしている。この法律には、国立自然資源研究所と国立環境研究所を権限ある国内当局に指定する条項など、遺伝資源に関するEU規則の実施のための条項も含まれている。
情報源 | フィンランド環境省 プレスリリース |
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国・地域 | その他 |
機関 | フィンランド環境省 |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 微生物 | 遺伝資源 | 動植物 | 先住民 | 名古屋議定書 | フィンランド環境省 |
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