世界気象機関(WMO)は、2015年に大西洋および北太平洋東部で発生したハリケーンを総括し、2016年のハリケーンに備えるための会合を開催した。北太平洋東部では、2015年に1971年以降最多となる9つの大型ハリケーン(カテゴリー3以上)が発生したという。特に10月に発生した「パトリシア」は、北太平洋東部における観測史上最高となる最大風速215マイルを記録した。北太平洋東部では、2015年の熱帯低気圧積算エネルギー(ACE)(熱帯低気圧の強度と期間を組み合わせた指数)は、1981~2010年の平均より約63%高かったという。一方、大西洋では2015年のACEは1981~2010年の平均より低かった。気候変動の影響から、ハリケーンに関連する豪雨や高潮は今後さらに増加することが予測されている。これを受け、マイアミに拠点を置くWMOの地域特別気象中枢(RSMC)は高潮が到達し得る地表面からの高さを示す予報地図を導入するなど、早期警戒システムの改善を進めるという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 太平洋 | 豪雨 | ハリケーン | 大西洋 | 熱帯低気圧 | 高潮 |
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