アメリカ環境保護庁(EPA)は、国内のブラウンフィールドの浄化・再開発事業を支援するプログラムの一環として、経済的に困窮した地域で実施される同事業に約1070万ドルを追加助成すると発表した。全米では、土壌が汚染され放置されたブラウンフィールドが45万カ所あると推定されている。EPAは、これまでに回転融資資金(RLF)を受けて浄化・再開発事業に成功した33の地域社会に追加で補助金(約20~50万ドル)を交付し、より多くの地域の浄化を完了させることで地域活性化や人の健康・環境の保護等に役立てるとしている。同プログラム開始以来、ブラウンフィールド浄化・再開発事業には官民資金約210億ドルが投じられ、全米で約10万9000人の雇用が創出された。今回追加助成を受ける地域社会は既に計6億ドル超の投資を誘発し、これまでに66カ所超の浄化を完了している。今回の追加助成で、ワシントン州商務省はシニア住宅供給プロジェクトを支援して約100人の正規雇用創出を、ロチェスター市は現地工場の生産力維持および強化を見込んでいる。