オランダ社会基盤・環境省(I&M)は、同国企業による循環型経済のイノベーションを国際的に普及させるためのプラットフォーム、「オランダ・サーキュラー(循環)・ホットスポット」を起ち上げると発表した。オランダは2030年までに国内での原材料の使用量を半減させ、2050年までに完全に再利用可能な原材料に切り替えることを目指している。同国の企業はこれを実現するため、既に様々な解決策(廃棄された電子機器から貴重な金属を回収する高機能の工場、衣料品用の持続可能な糸など)を推進しているが、その中には他国でも活用可能なノウハウもあり、資源再利用のため提供したいと考えている。このプラットフォームは廃棄物・リサイクル部門に携わる企業や研究機関により設置され、政府はこれらの団体のイノベーションに世界の注目が集まるよう支援する。始動期間では主に、リサイクルへの関心が低く貴重な原材料が投棄されている東欧諸国(ブルガリア、ルーマニア等)に焦点をあてることになっており、こうした国々へ派遣する貿易使節団が多数組織される予定である。