国際エネルギー機関(IEA)は、「2016年版世界エネルギー展望」を公表し、今後数十年間に世界のエネルギーシステムで大転換が起こり、2040年までのエネルギー需要増に対応するため再生可能エネルギーと天然ガスが大きな役割を果たすと報告した。報告書は今後25年間について、1)天然ガスのシェアが拡大し(特にLNG)、石炭と石油は縮小、2)世界の石油需要は増大傾向だが、主にバイオ燃料・電気自動車の普及とエネルギー効率化により乗用車の石油需要は減少、3)エネルギー安全保障について石油・ガス供給不足への従来からの懸念も残るが、新たな課題も浮上(再生可能エネルギーによる発電の変動性等)、4)政府の政策と部門全体のコスト削減により、再生可能エネルギーとエネルギー効率の倍増が可能、等と分析。パリ協定により世界は温暖化の闘いで大きく前進したが、より野心的な気候目標を達成するには脱炭素化と効率化のペースを加速する必要があり、低炭素技術と効率化を促す政策を全部門で実施すれば温暖化を2度未満に抑えることが可能だという。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | エネルギー | 天然ガス | 国際エネルギー機関 | IEA | エネルギー効率 | 温暖化 | 低炭素技術 | パリ協定 |
関連ニュース |
|