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 欧州環境庁、欧州の有害廃棄物管理は改善しているが、発生防止の強化が必要と指摘

発表日:2016.12.16


  欧州環境庁(EEA)は、2015年の欧州における有害廃棄物対策に関する報告書を発表し、EU各国で実施されている廃棄物発生抑制のための施策や、有害廃棄物の量の傾向等について総括した。これによると、有害廃棄物の管理は改善しているものの、発生を防ぐための措置を強化する必要があるという。2012年にEUで発生した有害廃棄物の総重量は廃棄物全体の4%近くに相当する1億トンと報告されており、2008年以降はわずかに増加傾向にある。このうち鉱物と固型化廃棄物が半分以上、化学廃棄物と医療廃棄物が3分の1程度を占める。部門別の主な発生源は、廃棄物処理、建設、採鉱・採石、家庭となっている。同報告書は、有害廃棄物の発生量を削減する取組を行っている国は多いが、廃棄物管理よりも優先度が低く予算も限られているため、状況を改善するには、有害廃棄物の発生防止をEUレベルで優先事項に据えることが有効としている。同時に、データの質に課題があることも挙げ、国家間の単純比較は難しく、国別目標の設定等にも影響を与えかねないと指摘する。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース 欧州環境庁(EEA) 報告書「欧州の有害廃棄物の発生防止-2015年の状況」
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 廃棄物処理 | 欧州環境庁 | EEA | 発生抑制 | 有害廃棄物 | 廃棄物管理
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