欧州環境庁(EEA)は、欧州における一般廃棄物(家庭ごみ等)の管理に関する最新データを報告した。それによると、各国は埋立処分場に送られる一般廃棄物を減らす取組を進めており、特にリサイクル率は欧州全体で過去10年間に大幅に増加したという。具体的に、EEA加盟32カ国の一般廃棄物の埋立処分率は、2004~2014年に49%から34%に低下、32カ国中27カ国で低下した。一方、一般廃棄物の平均リサイクル率は、欧州の環境政策推進により同10年間で23%から33%に増加、32カ国中15カ国で10%以上の増加となった。また32カ国全体の一般廃棄物排出量は3%減少したものの、一人当たりの排出量は16カ国で増加したという。EUでは、循環型経済の構築に向け、2020年までに一般廃棄物の50%をリサイクルするという目標を掲げているが、目標達成には多くの国で取組を強化する必要があると分析。また国によって算定方法の異なる廃棄物データの改善、及び国別報告方法の統一化が政策手段の有効性向上につながると指摘している。