欧州委員会は、EU国家補助規則のもと、フランスの太陽光および水力発電を促進する3つの計画を承認した。EUでは、選ばれた一部の企業だけが政府の援助によって競争で有利になることがないよう、正当な理由がない場合の国家補助を禁じている。欧州委員会は、フランスの3つの計画がEUの環境目標に従って再生可能エネルギーによる電力の比率を押し上げつつ、国の補助によって生じる競争の歪みは最小限に抑えられているとして承認した。この3つの計画で、太陽光では約2600メガワット、水力で約60メガワットの発電容量が追加できる見込みだという。EUの再生可能エネルギー指令によって、フランスは2020年までに再生可能エネルギーによる電力の比率を23%とする目標が定められており、承認された計画はその達成を後押しするものになる。計画の内容は発電規模に応じた固定価格買取(または電力市場価格によって変動するプレミアム型)で、20年分の暫定予算は太陽光発電では2つの計画を合わせて88億ユーロ、水力発電は5億ユーロだという。