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 フランス、環境にやさしい水力発電を推進するための協定に調印

発表日:2010.06.23


  フランスのエコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省のボルロー大臣は、水力発電事業者、環境保護団体、淡水漁業者、議員代表その他関係者との間で、河川の生態系の再生が可能な形での水力発電を推進していく協定に署名した。この合意は環境グルネルの成果の一つであり、18ヶ月間に及ぶ作業の末に結ばれたもの。協定では、再生可能エネルギープログラムを環境問題に配慮して実施することが確認された。協定書の骨子は次の通り。1)開発対象地域の生物種の調査研究と、建設される施設がその生物種に与える影響に関する調査の実施(一例として、水力発電施設がウナギの生態に及ぼす影響の調査に400万ユーロの予算を計上)、2)既存の施設に対して、法的強制力のある運用規定を適用するとともに、モニタリング調査を実施し、生態系の維持を図ること、3)4万箇所以上ある運用休止中の水利施設の廃止計画、4)5件の水力発電所の廃止、5)環境面での制約が少なく、水力発電開発が可能な地域の発掘。なお、2010年9月には、今回の合意をフォローアップする委員会が設置されるという。

情報源 フランスエコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省 プレスリリース
国・地域 フランス
機関 フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省
分野 地球環境 自然環境 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | モニタリング | 生態系 | フランス | 河川 | 環境グルネル | 水力発電 | エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省 | 淡水魚
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