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 ドイツ連邦環境省、ディーゼル車のソフト更新ではNO2排出削減は不十分と発表

発表日:2017.08.23


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2017年8月2日のディーゼルフォーラムで国内の大手自動車メーカーがディーゼル車の排出削減策として合意した、ソフトウェア更新と低排出車への買い替え奨励金では、二酸化窒素(NO2)削減は不十分だとする試算結果を公表した。環境大臣の依頼でUBAはミュンヘンとマインツの両市内の測定地点(NO2の年間平均がそれぞれ80μg/m3と53μg/m3)についてこの削減策の効果をモデルで試算したところ、NO2削減量は2μg/m3(マインツ)~5μg/m3(ミュンヘン)となり、最大6%ほどの削減につながる可能性が高いことがわかった。それでも、年間平均で最高でも40μg/m3というEU環境基準を達成できない都市は70以上もあり、この削減策では不十分だという。自動車メーカーが提案したソフト更新によるNO2削減は自動車全体では約3~7%、買い替え奨励金の効果は、0~2%と想定された。ただしこの奨励金が電気自動車などクリーンな車体にのみ適用されれば、その効果は明らかに高くなるという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 大気環境
キーワード ディーゼル車 | ドイツ連邦環境省 | 排出削減 | 二酸化窒素 | NO2 | ソフトウェア | 低排出車 | BMUB
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