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 ドイツ連邦環境庁、2020年の大気汚染の測定結果を発表

発表日:2021.02.16


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2020年における国内の大気汚染測定データの暫定分析結果を発表した。二酸化窒素(NO2)の環境基準値は年間平均40µg/m3であり、2019年は測定地点の21%で基準を超えていたが、2020年に基準を超えたのは約3~4%と大きく改善した。2019年にNO2の基準値を超えたのは25都市であったのに対し、2020年は10都市を下回った。近年、大気質は改善が続いているが、この基準は1999年に採択され、2010年には準拠できているはずであった。しかし、新車で登録されたディーゼル車が基準値を守れるようになったのはつい最近であり、ここ10年ほど大気質が改善できなかった最大の原因となっていた。車両側の改善で約3µg/m3のNO2が削減されたのに加えて、速度制限や乗り入れの禁止、さらにはロックダウンの影響なども改善に寄与した。2020年は粒子状汚染物質も最も低いレベルとなったが、この基準値は20年以上前のものであるため、最新の科学的知見に合わせて調整する必要がある。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA)プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 大気環境
キーワード 大気汚染 | ディーゼル車 | ドイツ連邦環境庁 | 二酸化窒素 | 科学的知見 | 大気質 | 粒子状汚染物質 | 大気汚染測定データ | ロックダウン | 環境基準値
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