欧州環境局、国際海運による大気汚染と気候への影響を総括

発表日:2013.03.14

欧州環境局は、国際海運による欧州の大気質と気候への影響に関する現状をまとめた報告書を発表した。これによると、船舶燃料の硫黄含有量規制などEUの法令により一定の効果が得られているものの、EUの港を出港する国際海運のCO2と主要汚染物質の排出量は、過去20年間でそれぞれ、約35%、35~55%増加。2007年では欧州の港を通る航路からのCO2排出量は、世界の海運全体の約30%を占めた。海運部門は大気汚染規制が遅れており、港や航路周辺など、船舶を排出源とする微小粒子状物質(PM2.5)や窒素酸化物等の割合が極めて高い地域がある。しかし、船舶による気候への影響は複雑で、世界全体では、一部の汚染物質(エアロゾル)の持つ冷却効果が温室効果ガスによる温暖化を上回っているという報告もある。今後、欧州海域の船舶からの排出を監視・報告・検証するシステムを確立するとともに、減速航行や液化天然ガスへの燃料変更等により燃料消費量の削減を図り、大気汚染物質と温室効果ガスの双方を削減することが重要だとしている。

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