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 アメリカ気象学会、2016年の極端気象は人為起源の気候変動がなければ発生しなかったと報告

発表日:2017.12.14


  アメリカ気象学会は、2016年に発生した極端気象と人為起源の気候変動との関係を分析した報告書を公表した。この報告書は6年前から公表されているが、2016年の報告書では、一部の極端気象は自然変動性の範囲を超えており、人為起源の気候変動がなければ発生しなかったとする分析が初めて示された。極端気象が人為起源の気候変動がなければ発生しなかったのは、2016年に過去最高を記録した世界の平均気温、アジアの高温、アラスカ半島、ベーリング海、オーストラリア北部で衛星記録史上最高を記録した海水温だという。その他の極端気象についても人為起源の気候変動が影響を及ぼしたという確かさが増した。背景には、温暖化が極端気象の発生率を高めているという事実に加え、極端気象の原因を特定する手法が改良されたことがある。報告書では2016年に5大陸、2海洋で発生した極端気象について、観測結果とモデルシミュレーションを使って気候変動の影響を分析した27の査読付き報告がまとめられている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード NOAA | 地球温暖化 | 気候変動 | 気温 | アメリカ海洋大気庁 | 海水温 | 人為起源 | 極端気象
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