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 国際エネルギー機関、2050年までにエアコンによる電力需要は3倍に増加と予測

発表日:2018.05.15


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界的なエネルギー問題の盲点としてエアコン(AC)のエネルギー需要増加に着目した報告書を公表し、冷房の効率化に向けた緊急対策の必要性を強調した。報告によると、建物に設置されるACは現在の16億台から2050年には56億台に増加、電力需要は3倍になると見込まれ、AC使用が産業部門に次ぐ電力需要増加の要因になるという。現在、ACや扇風機の使用は世界の電力消費量の10%を占め、今後は途上国や新興国の生活水準向上に伴い、インドなど暑い地域におけるAC需要の急増が予想される。しかし現在、各国のAC効率性能には大きな差があることが判明。厳しい最低エネルギー性能基準やラベリング等の実施により、世界のACの平均エネルギー効率を2050年までに2倍以上に高めることが可能だという。これはパリ協定の目標に整合するものであり、発電所建設等の必要性を大幅に低減できると指摘する。冷房の効率化は、約2.9兆ドルの投資・燃料・運転コストの節約や排出量の削減など様々な利点があるという。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 国際エネルギー機関 | IEA | エネルギー効率 | ラベリング | エネルギー問題 | AC | パリ協定 | エネルギー需要増加 | エネルギー性能基準
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