アメリカ国立科学財団(NSF)と同国エネルギー省(DOE)の助成を受けた研究によると、エルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生した場合の影響は将来的に増大し、気温や降雨量、森林火災のリスクが大きく変化する可能性がある。アメリカ南西部では、ラニーニャに関連する森林火災の危険性が高まる一方、エルニーニョに関連した気温の低下と降雨量の増加による洪水の危険性も高まるという。科学者らによれば、気候シミュレーションの結果、今後はこうした気候の振れ幅がより極端になることや、世界気温の上昇が続くと、特にラニーニャの発生と重なる場合、カリフォルニア州など干ばつや森林火災が深刻化する地域が出ることが予測されている。例えば、2011年のようなラニーニャが今世紀末に発生すれば、米国南部における極暑の度合いが当時よりも約30%増すという。同研究を率いた科学者は、「エルニーニョの将来的な増減や強弱については言えないが、将来のエルニーニョは、同じものが今日発生した場合と比べて気候影響が大きいということは言える」と語っている。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | アメリカ国立科学財団 | 森林火災 | エルニーニョ現象 | ラニーニャ現象 | エネルギー省 | 気候シミュレーション |
関連ニュース |
|