世界気象機関(WMO)は、2017年第4四半期に約50~55%の確率で弱いラニーニャ現象が発生するとの最新予報を発表した。東部熱帯太平洋の海面温度が8月以降急速に低下しており、ラニーニャの状態に達しつつあるという。典型的なラニーニャが発生する場合、海洋と大気がともに特有の兆候を示すが、大気パターンは概ねエルニーニョ・南方振動(ENSO)中立の状態が続いている。WMOは、この中立状態が年末まで続く可能性も45~50%あると予測する。ラニーニャ現象は、直近では2016年末に起きており、再び2017年内に発生すれば珍しい2年連続となる。ただしその場合でも、2018年第1四半期には中立状態に戻ると見られている。ラニーニャによって、オーストラリア東部、インドネシア、フィリピン、タイ、南アジアでは降雨量が増加することが多い。また通常は、ブラジル北東部やコロンビア、その他の南アメリカ北部でも降雨量が増加し、ウルグアイ、アルゼンチンの一部、エクアドル沿岸部、ペルー北西部では降雨量が減少するという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | 熱帯太平洋 | 海面温度 | エルニーニョ現象 | ラニーニャ現象 | 降雨量 |
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