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 ドイツ、EU自然保護区での農薬の空中散布の影響について試験マニュアルを作成

発表日:2018.09.11


  ドイツ連邦環境庁(UBA)と連邦自然保護庁(BfN)は、EUの自然保護区ネットワークであるナチュラ2000において空中散布により農薬(殺虫剤等)を使用する際、自然環境への影響がないかどうかを試験するためのマニュアル「航空機による植物保護」を作成した。多くの農薬はその標的以外の生物にも有害となる。特にヘリコプター等の空中散布の影響は広範囲に及び、保護地域の希少種を危険にさらす可能性がある。EUでは、農薬の散布や吹付けは人間や環境に対する危険性が高いため基本的に禁止されており、ドイツでは例外的に樹木の生存の危機が予想される場合の森林の樹冠部分とブドウ栽培における急峻な斜面に限りヘリコプターによる散布が行われている。この場合も、ナチュラ2000地域とそこで保護される生物への農薬による被害の可能性がある場合は、連邦自然保護法に基づく保護地域影響評価試験を行う必要がある。今回のマニュアルはこの試験を実施する州当局の指針となるよう、試験の実施方法や承認手続において考慮すべき自然保護規則をまとめている。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 自然環境
キーワード ドイツ連邦環境庁 | EU | 自然環境 | ナチュラ2000 | 連邦自然保護庁 | 自然保護区ネットワーク | 空中散布 | 航空機による植物保護
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